是枝監督の作品「万引き家族」は、カンヌ映画祭でパルムドール賞という最高賞を受賞。
映画「万引き家族」は、貧困家族が万引きしているという、世の中の偏見をイメージします。
実際に是枝監督が作品を通して伝えたかったものや、原作の元ネタになったものがあります。
例えば、映画「誰も知らない」実話であった事件から原案が作られています。
そして、映画「そして父になる」も病院で取り違えられた赤ちゃんがいて、血がつながっていないけれど家族という物語。家族の絆とは何かというもの。
今回の「万引き家族」も家族、絆とのはなんだろう思います。
映画・万引き家族 原作案の元ネタ
2010年にニュースになったこんな事件覚えていますか?年金不正受給事件。
この事件をきっかけに原作案が練られました。
親がなくなっているにもかかわらず、現在も生きています、、。家族が現況届を代わりにだして、年金を不正にもらい続けていた事件。
生活保護に対するバッシングにもつながっています。
是枝監督は、ドキュメンタリー出身であることからとてもフィクションとは思えない映画に仕上げています。
2010年、足立区で111歳とされていた男性が白骨化して発見され、実は30年以上前に死亡していたことが発覚。死亡届を出さずに年金をもらい続けていたとして、家族は後に詐欺で逮捕される。この足立区の事件を皮切りに全国で相次いで類似の事件が発覚し、“消えた高齢者”として社会問題化。年金詐欺として大きなバッシングを浴びた。
wikiより
映画「万引き家族」かわいそうと思うだけではない
この世にいない人の年金を生きているものが受け取っていて、社会問題になっている貧困層は、社会的には弱者。
万引き家族も犯罪によって生計をたてている社会的弱者、犯罪だけれど生活のため。
犯罪も貧困も個人の責任だけれども、それだけで片付けてはいけないと、
この映画をきっかけに是枝監督が見た人に考えてもらいたい問題が込められています。
まとめ
映画は自分だったらどの役者の気持ちに近いのかな?などと様々な感情に触れられるきっかけになります。
いままで偏見を持って、視聴していなかった映画も意外と自分が好きだということに気づいたりする発見があります。