fukushima50は実話/伊崎利夫役の原作名は2名いる

映画「fukushima50」関東大震災から起きた福島第一原子力発電所事故の放射能発生。

人災か天災か…考える映画です。

2011年3月11日のこと映画を見ながらその頃何をしていたか思い出します。

福島第一原発事故の事実を描いた、ノンフィクション書籍「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を実写化した作品、映画「fukushima50」

映画キャストは佐藤浩市と渡辺謙が共演するということで、世界中に発信されている作品です。

佐藤浩市さんが演じた伊崎さんは原作では誰になるのか?

「fukushima50」という題名の50は、事故当時に海外メディアからFukushima 50(フクシマ フィフティ)と呼ばれた約50人の作業員の方々のこと。

東日本大震災は、予想できなかった大事故災害の中、命をかけて日本を救った方々の物語です。

映画[fukushima50]のあらすじ

世界を震え上がらせた津波、福島第一原子力発電所事故の放射能発生の緊迫した時の中で、命をかけて現場に残り続け、危機救った作業員たちの姿がリアルに描かれています。

福島第一原発の吉田所長をはじめ作業員たちがもしも現場を放棄していれば、

避難対象となる地域の半径は250km、人口は5,000万人、東日本壊滅の危機も予想されていた。
死を覚悟した作業員や技術者たちの様子が、記録を元にして大スケールで再現されている。

公開日:2020年3月6日
上映時間:122分
原作:門田隆将
監督:若松節朗 ⇒映画『沈まぬ太陽』の監督です!
脚本:前川洋一

 

映画「fukushima」出演者(キャスト)と配役名

キャストは俳優メンバーが豪華すぎる!演技力が素晴らしく見応えのある作品です。

福島第一原発1・2号機当直長・伊崎利夫役・・・佐藤浩市

福島第一原発所長・吉田昌郎役・・・渡辺謙

5・6号機当直副長、前田拓実役・・・吉岡秀隆

緊急時対策室総務班・浅野真理役・・・安田成美

緊急時対策室、発電班長、野尻庄一役・・・緒形直人

現場最年長、管理グループ当直長、大森久夫役・・・火野正平

地震発生直後にイチエフに駆けつける第2班当直長、平山茂役・・・平田満

第2班当直副長、井川和夫役・・・萩原聖人

脇役も名俳優ばかりが揃います。

☆緒形直人は緊急対策室・発電班長として、大津波で全電源が失われた、原子炉建屋の電源復旧のために力を尽くす。

☆火野正平は、現場最年長でも被爆覚悟の危険な任務に志願する。

☆萩原聖人は、目の前まで大津波がきてのまれそうになったが、生き延びた第2班当直副長。

佐藤浩市さん演じる伊崎利夫役のモデルは実在している2名

伊崎利夫役をしているのは、佐藤浩市さんですが、原作になったノンフィクション書籍「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」に伊崎利夫さんは登場しません。

『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』の、Blu-ray豪華版に収録されている、特典のコメンタリーの中で、

佐藤浩市が演じた、福島第一原発1、2号機当直長・伊崎利夫役のモデルは
伊沢郁夫さんと曳田史郎さんのお二人

そして、平田満が演じた第2班当直長・平山茂役のモデル→平野勝昭さん
安田成美が演じた緊急時対策室総務班・浅野真理役のモデル→佐藤眞理さん

この方々が、原作者門田さんとともに当時のことを教えてくれています。

Fukushima 50 Blu-ray豪華版(特典DVD付)

 

死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日

 

小説 Fukushima 50 (角川文庫)

映画「fukushima50」感想

2011年3月に東日本大震災で10mの津波が起こりその影響で福島第一原発がメルトダウンし爆発をおこし、9年も前の過去のことではなく、今も廃炉の作業が続く福島第一原発。現在は汚染水のタンクが2022年には置き場所がなくなる問題も続いている。

映画fukushima50を鑑賞してみて、再現ドラマ仕立てでとてもわかりやすく作られていた。

実際になぜ放射能汚染を起こしたか状況を知ることができる。

現場に残って日本を救った英雄。死を覚悟した中で、喜怒哀楽の気持ちが感じられる人間ドラマだった。

官邸や本社からの横やりが現場の足手まといになっているところはイライラして、まるで日本企業の悪い典型をみせられている気がした。

劇中に出てきた羊羹、せんべい

映画中、渡辺謙が緊迫した空気の中、スタッフたちを気遣って、

「腹減ったなー」と非常食を探すシーンにようかんとせんべいが登場しています。

 福島県民のお菓子、渡辺謙が美味しそうに食べていた、玉嶋屋の玉ようかん、吉岡秀隆が配っていたのは、太陽堂のむぎせんべい。

まとめ

年月が経っていますが、忘れてはいけない出来事で子どもたちにも教えていかなくてはいけない事故だと思います。

私は脱原発派ですが、この映画は原発に賛成反対かを問うものではなくて、現場の方々の物語を伝える作品です。